TopicsEssay

娘のことば

2017.09
文:中村幸代


このところ10才の娘が私にくれるアドバイスが、的を得ているので驚いています。
昨日も、娘のとある質問に対して私が懇切丁寧に長々と説明していると『まずイエスかノーで言って。その方がわかりやすい』とズバッと言われて、ああ確かにその通りだと思いました。
一緒に買い物に行った時も、私が『コレとコレ、どっちがママに似合うと思う?』と尋ねると、数秒考えて『こっち!』と決めてくれる。そんな風にして買ったものは、結果どれも良い買い物だったと思えるもので、娘は私が思うよりもずっと、母親のことをよく観察しているのだなと感心してしまいました。
そんな娘ですが、まだまだ可愛いもので、『四葉のクローバーって、珍しいものなの?絵とかで見るクローバーは、みんな四葉だから、それが当たり前なんだと思ってた!』とか、店先のブロッコリーを指差して、『見て!ブロッコリーが集まって大きくなっちゃってる!』(娘よ、いつもそのブロッコリーを小さく切って、食べているのだよ)
こんな会話ができるのもあと何年かな、、、。

大人だから、子供だから、そんな先入観を一旦は外して、謙虚に素直に人の言葉に耳を傾けられる自分でありたいと思っています

文・中村幸代



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