「幸せは足元から」



新しい環境を楽しむ

“綺麗な靴をはくと、その人を幸せな場所へと連れて行ってくれる”こんな言葉を聞いたことはありませんか?これはイタリアで伝わる言葉です。すぐにお洗濯できる洋服とは違い、靴のお手入れは先延ばしにしてしまいがち。けれど、足元から綺麗にしていると、気持ちが凛として、なんだか風向きが良い方向に変わるのを実感したことがあります。靴を丁寧にお手入れして、幸せへの一歩を踏み出してみませんか。

今月号は、素材別に靴のお手入れ方法をご紹介します。

【スニーカー(布製)】
・手洗い
①靴ひもがついているタイプは靴ひもをはずし、靴底についた泥や砂利を歯ブラシで取り除く。
②小さめの容器を用意し、そこに重曹と洗剤、少量の水を入れて混ぜ、靴磨き用の粉を作る。
③②の粉を使って、靴用ブラシで表と裏をこする。ゴム部分を洗う時は、軽く水を含ませたメラミンスポンジを使う。
※靴を水でぬらす前に洗剤をつけたほうが、汚れが落ちやすくなります。
④ぬるま湯でしっかりとすすぎ、日陰で干す。
※洗剤が残っていると黄ばみの原因になるので、しっかりとすすぎましょう。

・洗濯機
①洗濯機が壊れないよう、砂利を丁寧に取り除く。
②靴紐と中敷きを取り、片方ずつタオルに巻く。
③それぞれ洗濯ネットに入れて、いつも通り洗濯機を回す。

☆ポイント1.手洗いの場合も洗濯機で洗う場合も、脱水をしっかりすることがポイント。生乾きの嫌なにおいを防ぐことができます。

☆ポイント2.汚れがひどい場合は、中敷きを外して“つけおき”をしてから洗いましょう。洗剤は5Lのぬるま湯に対して25gほどを目安にいれる。


【パンプス(布製)】
➀ブラッシングで大まかな汚れを落とす。
②汚れが目立つ箇所には、薄めた中性洗剤をコットンなどに染み込ませ、軽く叩くようにして汚れを落とす。
※色落ちする場合があるので、目立たない部分で試してからにしましょう
③同じように、水を含んだコットンなどで叩いて洗剤をふき取る。
※力をいれすぎると、型崩れや素材悪化の原因になるので注意
④日陰で干す

【スウェード素材の靴】
➀ブラッシングでホコリを落とす。

②スウェード専用のクリーナーと消しゴムを使い、汚れをうかせて布でふきとる。
※スウェードはデリケートなのでゴシゴシ擦るのは避けましょう。

③汚れが落ちたら、防水スプレーで仕上げ。
※防水スプレーは水を弾くだけでなく、汚れを付きにくくする効果もあります。


【ビジネスシューズ(革・合皮)】
革製品の靴は、手順を守り、丁寧にお手入れしましょう。

➀歯ブラシなどで泥などの汚れを取り除く。
※靴の側面の縫い合わせのところは泥やホコリが溜まりやすいので、入念にブラシをかけましょう。

②歯ブラシの次に、靴用のブラシで軽く表面の汚れを落とす

③靴クリーナーを少し布に取り、靴表面に薄く伸ばしていく。
※このとき、円を描くように磨くのがポイント。
※直接靴にクリーナーをつけると、シミの原因になるので注意

④靴クリーナーが全体に馴染んだら、きれいな布で丁寧に拭き取る。

⑤靴と同系色の靴クリームを全体に薄く伸ばしながら塗っていく。
※クリームを塗ることで潤いを与え、光沢がでます

⑥表面をブラッシングして余分なクリームをとり、きれいな布で拭く。

☆靴を乾かした後に使用済みのストッキングで乾拭きをすると、光沢が出て更に綺麗に仕上がります。


少し億劫に感じてしまう靴のケアですが、小まめなお手入れが長くきれいに履くためのポイントです。また、日替わりで靴を変えることも大切です。休めることでにおいも軽減されるので、湿気に気を付けてしまっておきましょう。お気に入りの靴、ぜひ大切に履いてくださいね。

2023

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