TopicsEssay

ワールドギフトって素晴らしい

2016.09
文:中村幸代




 わたしはとある夢を何度もみます。
 それは、引越し前夜なのに、全く荷物がまとめられていない夢。私の実際の恐怖体験をもとに、恐怖の度合いが増長された内容です。あれほど懲りたのだから断捨離すればいいのに、未だに『勿体ない、まだ使える。いつか何かの形で売ろう』と思いつつ、モノは増え続けてきたのでした。

 今年の夏、一室を子供部屋にリフォームすることになり、着られなくなった服、ぬいぐるみ、おもちゃを大量処分することになりました。けれど、古着屋さんに冬物の服を持っていっても、暑い真夏に買い取ってはもらえない。使用済みのぬいぐるみは、ゴミにしたら可哀想だけれど、売れるものでもない。さて困った。

 そんな私が救われたのが、国際社会支援推進会の“ワールドギフト”。古着、おもちゃ、ぬいぐるみ、ランドセルなど、我が家で多くのスペースを占めていた不用品を、全て寄付させてもらえたのです。なんて有難いことなのでしょう。子供たちが可愛がっていたぬいぐるみが、どんな旅をしてどの国の誰の手にわたるのか、知る由もありませんが、感慨深いものがあります。
今度こそ、モノを増やさないようにしようと誓いながら、きっとあの恐ろしい引越しの夢は、もう見ないのではないかなと思っています。

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