TopicsEssay

未来の地球のために



レジ袋有料化が昨年の夏からスタートしました。プラスチックは自然界で簡単に分解されず、紫外線や波で細かく砕けても数百年も残り続けるといいます。もちろんリサイクルされるものもありますが、マイクロプラスチックや太平洋ゴミベルトが問題になっているように、プラスチックゴミは長い年月この地球にとどまり環境を汚染して他の生き物たちをも苦しめているのですね。

でも常識的に、「ゴミはゴミ箱へ、資源ゴミは分別してリサイクルへ、と普段からおこなっていれば良いんじゃない?」「問題は、どこかのマナーの悪い人たちが海や山に捨てるゴミでしょう?」と、正直なところ他人事のように感じている自分がいました。

最近知ったことは、食器を洗うスポンジがボロボロになっていると、その欠片が排水管を通って、その一部は海に出てマイクロプラスチックゴミになってしまう。また、化学繊維の服を洗濯したときに剥がれ落ちたものが、同じく排水溝から海に流れ着く。資源ゴミの回収の日、もし強風でペットボトルやトレーが風に飛ばされて川に落ちたら、そのまま海へ流されていってしまう、というのです。そう考えると日常どこでも起き得ることなのですね。積極的なリサイクルも大切ですが、プラスチックを使用する量を減らしていく努力も、これからの地球のために大切なことだと改めて感じます。

昨年から重宝している「使い捨て」が前提の不織布マスク。なんとこれも紙ではなくプラスチックでできているというではありませんか!香港の環境団体の調査では、世界で約16億枚もの不織布マスクが海に流出しているそうです。(不織布マスクはリサイクルできないプラスチックなので、捨てる時は可燃ゴミとして。)

遠い未来にゴミだらけの地球が「使い捨て」になってしまわないように。意識してプラスチックゴミを減らしていきたいと思います。

文 中村幸代

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