温活しよう!

東洋医学には「冷え=病気の原因」という考え方があり、体の冷えが頭痛や便秘、肩こり、むくみ、ホルモンバランスの乱れ、生理不順や生理痛、免疫力の低下など様々な不調に繋がることが分かっています。体の冷えを放っておくと深刻な病気を招く恐れもあるため、注意が必要です。みなさんも体温を上げ、健やかな毎日を送れるようにしてみませんか。

温活とは?

温活とは、体を温めることで基礎体温を上げ、適正な温度を保つための活動のこと。体温を上げるといっても、ただやみくもに上げれば良いわけではなく、適正な体温まで上げることがポイントです。過度に体を温めすぎると、オーバーヒートによって熱中症のような症状がでてしまうこともあるため要注意! 体質にもよりますが、人間の体は36.5度以上の体温で正常に動くようにできているため、健康的には「36.5~37度」の体温の維持を目安にすると良いでしょう。

体温を上げるメリット

① 免疫力のアップ

体温が上がると全身の血流が良くなるため、体の免疫機能が働きやすくなります。免疫機能を正常に働かせる事ができれば、風邪をひきにくく、元気に過ごすことができます。

② 美容効果

体温が上がり血流が促進されると、栄養に富んだ新鮮な血液を細胞の隅々にまで届けられるようになり、肌艶が良くなります。また、リンパの流れも良くなることで、余分な水分や老廃物をスムーズに回収し、内側からキレイな状態へと導くことができます。

③ 生理痛の緩和

体が冷えていると生理中の血液に粘りが出るため、体の外に排出するときに痛みが生じやすくなります。体を温めることで子宮の血流が良くなると、血液がさらさらになって巡りも良くなり、生理痛を和らげることができます。
このほか、血流の滞りによって起こる様々な不調の改善が期待できます。

温活実践編

〇食べ物

東洋医学では体を温める食材と、体を冷やす食材があるとされています。

・体を温める食材

→にんにく、しょうが、シナモン、ラム肉など
寒い地域で食べられるものが多いです。

・体を冷やす食材

→魚介類、トマト、ナス、ゴボウ、白菜、レタス、バナナ、キュウイフルーツ、小麦、塩など
体を冷やす食材には体の内面を潤わせる特徴もあるため、熱を加えて冷える性質を和らげたり、体を温める食材と組み合わせたりすると良いでしょう。

・鍋料理がおすすめ !

様々な食材を摂り入れられる鍋料理は、栄養バランスが良いことに加え、全ての食材を加熱していることで消化吸収の良さも期待できます。
お鍋には色々なスープを変えて楽しむことができますが、中でもおすすめなのが、体を温めやすい性質のある「発酵食品」のお鍋。発酵食品に含まれる酵素の成分は、血流や代謝を促して腸内環境を整える効果があるため、味噌や醤油、キムチをベースに、トッピングでチーズなど入れるとより効果的です。

・冷たい飲食物の過剰摂取を避ける

キンキンに冷えたものを日常的に摂り続けていると、内臓から体を冷やしてしまいます。よく冷えたスムージーやビール、氷に入った水などはできるだけ避け、常温のものを選ぶようにしましょう。体を冷やす性質のものを摂ったときでも、その後に温かいものを摂るようにすればOKです。例えば、冷たいそばを食べた後であれば、温かい蕎麦湯を飲んで胃腸を温めるようにすれば問題ありません。

〇入浴

入浴の際にシャワーだけで済ませてしまう人も多いですが、深部体温を上げるためには毎日湯船に浸かることが大切です。湯船に浸かる事でシャワーでは得られない、大きなメリットを得る事ができます。

湯船につかるメリット

① 温熱作用…体の芯まで温めることができる
② 水圧作用…水圧がかかることで血流を促進し、体の末端まで血を巡らせることができる
③ 浮力作用…体が浮くことで関節や筋肉を休ませ、リラックスすることができる

体が温まる入浴条件
・38~40度くらいの湯船に15分程度浸かる。

少しぬるめの湯船にじっくりと浸かると、全身の血行が良くなって体の内面からじんわりと温まることができます。熱々のお風呂に入りたい方もいるかもしれませんが、湯船の温度を42度以上にしてしまうと、交感神経の働きが高まって頭が覚醒した状態になるため、睡眠の質の低下に繋がります。

・就寝の60~90分前に入る。

体が温まった後には、放熱する時間が必要です。体温が適温に下がってきた頃に寝ると睡眠の質を高めることができます。

〇ツボ
・関元 (かんげん)…へそから指4本分下にあります。

効果 体の機能を高め、全身の血流を促進。体を元気に活発化させる。
3~5秒ほどゆっくり優しく押します。5~10回ほど行いましょう。
息を吐きながら押し、吸い込みながら戻すと良いです。入浴中に押すと効果が高まります。

・三陰交(さんいんこう)…内くるぶしから指4本分上、骨のきわの部分にあります。

効果生理痛・生理不順の改善、足の末端の冷え解消に効果的。
指で押すのはもちろん、ツボ周辺をカイロなどで温めるのも良いです。
★足元が冷える方は、レッグウォーマーをはいて三陰交周辺を温めましょう。
足先が冷たいからといって靴下を履いて寝るのは、睡眠の質の低下を招きます。睡眠時は足から放熱して体温を少しずつ下げながら眠りにつくため、靴下で足先まで覆ってしまうと熱が逃げにくくなるためです。

〇適度な運動

熱は筋肉で作られており、筋肉から生み出される熱量は多いとされています。筋肉が衰えると、体の中から熱を生み出すことができなくなるため、日常的に階段を使ったり、電車を使わずに歩いたりして、意識的に体を動かす機会を増やすようにしましょう。

<取材協力>

川崎真澄さん
温活指導士、鍼灸師、医薬品登録販売者

(社)日本温活協会の本部指導員として、『温活士』の育成に努めるとともに、メディアへの情報提供を通じで温活の啓蒙に取り組む。また鍼灸院『グラン 横浜スパイアス院』の院長として、施術の提供及び鍼灸師のトレーニングを
行うことと並行し、(社)日本鍼灸協会の代表理事を努め、世界初の“浴びるお灸”を開発、さらにはパルス機器を用いた“刺さない美容鍼”の手法開発に取り組むなど、鍼灸の新たな分野での活用法を研究。またその技術を、国内のみならず中国・北京や無錫の技術者にも提供、指導を行う。
■グラン 横浜スパイアス院

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