「まいにちお弁当上手」



新しい環境を楽しむ

新年度が始まり、環境の変化があった方も多いでしょう。新しい生活には慣れましたか?この春からは「毎日お弁当」という方もいるかもしれません。毎日のお弁当、作るのも食べるのも楽しみたいところ。お弁当作りに役立つちょっとしたコツや、忙しい朝に活用したい手軽なおかず、また、暖かくなるこれからの時期に気を付けたい食中毒対策などをご紹介します。

<お弁当に汁気は大敵>

最近はSNSでも、昔ながらの曲げわっぱのお弁当からキャラ弁まで、様々なお弁当を見かけます。どれも色とりどりでとても綺麗なものばかり。フタをあけた時、目にもおいしいお弁当は食欲をそそりますよね。
お弁当を詰めるときにまず気を付けたいのは、水気をよく切り、なるべく汁気を減らすこと。お弁当箱から汁が漏れてしまったり、ごはんがびしょびしょになってしまったりしては台無しです。水気をよく切ることで食中毒対策にもなります。また、食材をよく冷ますのも大切なポイントです。温かいうちにフタをしてしまうと、内側に蒸気がこもって細菌が繁殖しやすい状態に。フタの裏が曇らないくらいくらい、中身が完全に冷めてからフタをしましょう。

<ごはん、大きいおかず、小さいおかずの順番で>
お弁当を隙間なくきれいに詰めるコツは、ごはん→大きいおかず→小さいおかずの順に詰めること。
最初にごはんを詰めますが、お弁当箱の仕切りを使わない場合は少し斜めになるように詰めて、大葉やレタスなど、葉物の野菜を仕切りの代わりにすると良いでしょう。笹の葉は見た目もお洒落な上に、油や汁気にも強いのでおすすめです。キッチンバサミでちょうど良い大きさに切って使いましょう。
次に、メインとなる大きなおかずを詰めます。焼き魚やお肉などをご飯の斜面に立てかけるように詰めたら、空いているスペースに和え物や炒め物、卵焼きなどの副菜を詰めていきます。汁気のあるものにはおかず用のカップやワックスペーパーを活用しましょう。揚げ物の下には葉物の野菜を敷くと油を吸収してくれます。
最後に、残った隙間を埋めるミニトマトやブロッコリー、お漬物などを詰めて、ごはんにふりかけやゆかり、胡麻などトッピングをしたら完成。大きなものから詰めていくことで隙間なく詰めることが出来て、崩れにくく見た目も美味しいお弁当に仕上げることが出来ます。

<頼れる“隙間”おかず>
お弁当箱の空いたスペースを埋め、彩りも添えてくれる、“隙間おかず”。代表格としてミニトマトやブロッコリーがありますが、その他にも手軽に活用出来る食材は沢山あります。

・スナップエンドウ、枝豆、グリーンピースなどの豆類…さやから出して豆だけを詰めると可愛らしい見た目に、さやを開いて詰めればちょっとお洒落に仕上がります。

・ちくわ…定番のキュウリの他にもアスパラやオクラを詰めたり、チーズを入れて焼いたり、磯辺揚げやきんぴらにも。

・ゆで卵…半分に切って詰めればそれだけでお弁当が一気に華やぎます。小さなお弁当箱にはウズラのゆで卵を。断面には黒ゴマを散らして。

・かぼちゃ…彩りが足りないなぁという時に。薄く切って素揚げしたり、お醤油とみりんで甘辛く焼いて胡麻と絡めたり。栄養も満点。

・もやし…節約の心強い味方。青菜などとナムルにしたり、ベーコンやハムと炒めたり。

・にんじん…千切りにしたにんじんに塩をまぶしてから水気を絞った「塩にんじん」は手軽な上に栄養たっぷり。薄切り・型抜きをしてから塩ゆですればお弁当のアクセントに。冷凍保存も◎

<菌に負けないお弁当作り>
来たる梅雨・夏は、お弁当が傷んでしまわないか心配な季節。お弁当が悪くなる原因の菌は、気温37度、湿度60%ほどのジメジメした気候を好みます。お弁当は作ってから食べるまで時間が空くことが多いため、その間に菌が繁殖してしまうことも。でも、少しのポイントを押さえれば大丈夫。安全なお弁当のために以下のポイントに気を付けてみて下さい。

・調理前、調理中は小まめに手を洗い、調理器具も清潔に保つ。
・お弁当は必ず冷めてからフタをする。時間がないときにはお弁当用の抗菌シートを活用する。
・保冷剤を添える。なるべく涼しく、直射日光を避けて保存する。
・生野菜以外は必ず加熱する。

 この他に、辛子やわさび、しそ、生姜など、抗菌効果のある食材を使ったり、ご飯を炊くときにほんの少しのお酢を加える(2合に対して大さじ1程度)のも効果的です。

毎日のお弁当、少しだけ工夫して、見た目も味も楽しみたいですね。

2023

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