食がもっと楽しくなる



『食がもっと楽しくなる』

取材協力・・・しあわせごはん研究所 所長・フードプロデューサー「神戸ゆかり」様

毎日料理をしていると、味や献立がマンネリ化してしまうことはありませんか。そんなときは、使っている調味料を見直してみたり、献立の考え方を変えてみたりすると、料理や味の幅がぐっと広がりますよ。今回はそんな食の楽しさが広がるアイディアをいくつかご紹介します。

調味料のはなし
■調味料にこだわりを持ってみる
日々のお料理に使う調味料を買う時、スーパーの棚に並んでいるものの中から選ぶことが多いですよね。それも勿論OKなのですが、少し視野を広げてみると、生産者さんがこだわりを持って作った調味料が種類豊富にあることをご存知でしょうか。醤油をひとつとってみても、風味、色、とろみ、甘み、塩っけが立っているものなど、バラエティに富んだ醤油が全国各地でたくさん作られています。例えばお刺身を食べるときも、赤身と白身で同じ醤油を使うより、それぞれの食材に合った醤油を選んでみると、美味しさの幅が広がります。今では生活雑貨屋さんでもこだわりの調味料が売られているところが増えていますので、アンテナを少しはって気にかけてみると面白いかもしれません。

■調味料は味の決め手になる
きちんと発酵させて丁寧に作られた調味料はとても美味しいので、お料理の味が一発で決まります。醤油を例に挙げてみると、大量生産されている濃口醤油と半年や1年かけて天然の発酵を経て作られたものは旨味が全く違います。醤油に限らず酢、酒、とくにみりんは味の決め手になります。
一見こうした調味料は少し値段が張るので躊躇してしまいますが、大量に使わなくても味が決まるので、結果的にお得です。また、少しの量で味が決まるので減塩にも繋がります。料理の味も豊富になるので、心が満たされて幸せな気持ちにもなりますよ。

献立のはなし
■おすすめの献立の考え方
料理を毎日作っていると、献立を考えるのに疲れてきてしまいますよね。そんなときは、自分が食べたい味を主菜において、そこから味のバランスを考えていくとラクになります。とくにおすすめしたいのが、「味から逆算してメニューを考える」という方法です。例えばお肉を食べたいとき、まずは「どんな味にしたいのか」を想像します。塩胡椒で焼いてみようか、生姜焼のような生姜と醤油でちょっと甘めのものにしたいか、焼肉のタレのようなこっくりしたものにしたいか・・・などなど。こんな風に食べたい味を最初にゴールにおいて、使う食材や調味料と行程を組み合わせていきます。料理名からではなく味から逆算して考えていくのがポイントです。「豚肉の生姜焼きを作ろう」と思ってしまうと、「絶対に豚肉を使わなければ!」と考えが凝り固まってしまいますが、「生姜焼きっぽい味」と考えられれば、「鶏肉で作ってみてもいいかも」という発想も生まれます。
レシピ本に頼っていると、ひとつでも材料がないと買いにいってしまったりして融通が利かなくなってしまうこともありますが、自分の食べたい味に向けて調理をすることで、その必要もなくなります。失敗してしまわないか心配になるかもしれませんが、よほど変なものを入れない限りは大丈夫です。また、出来上がりの味が想像からぶれづらいので、レシピ本を見てそのまま作るよりも、「今日食べたかった味」を堪能できて幸せな気分になりますよ。

■味の引き出しを増やすには?
食のバリエーションを増やすためには、味の引き出しをたくさん作る必要があります。その解決策は「外食をすること」。とくにシェフとの会話にはヒントがたくさんあります。外食で美味しいものに出会ったら、「どうやって作るか?」と手順を聞くのではなく、「どんな調味料をどのぐらい入れているか」をざっくり聞くと、自分の中でイメージが膨らみます。そして、それを家にある調味料を使って再現してみると、自分の引き出しが少しずつ増えていきます。頻繁には行けないかもしれないですが、外食に行った際にはぜひシェフやお店の人に声をかけてみてくださいね。

美味しい食事をいただくと、心がとても満たされますよね。気になったアイディアがあれば、ぜひ取り入れてみて下さいね。


外食で美味しいものに出会ったら、「どうやって作るのか」と手順を聞くのではなく、「どんな調味料をどのぐらい入れているのか」をざっくり尋ねてみると、自分の中でイメージが膨らみます。そして、それを家にある調味料を使って再現することで、自分の引き出しが少しずつ増えていきます。

MORE TO READ

サンダーソニア

10月のプレート

姿勢を変えて、心と体を整える

自分の心を見つめる

オーケストラとの初共演を終えて~前編~

雪柳

袖擦り合うも多生の縁

2月のプレート