うつをきっかけに自分を生きる



2016.07.01

うつ病や体の病気に薬は必要でしょうか。本来、人間は健康なのです。
病気が不自然な状態、本来の自分から離れていることを教えてくれているのかもしれません。
薬を使わずに、むしろ考え方や人間関係をラクにしませんか。


病気は生き方を見直す体からの愛のメッセージかも

好きではない仕事をしていたり、家族のためにと自分をないがしろにしていたり、結婚したけど嬉しくないパートナーと居続けていたりしていませんか?

病気は“やりたくないことをやっている”、“自分の気持ちをおしころしている”ことを気づかせてくれているのかも。症状たちは、自分がオーバーペースになっていたり、起きたら困ることを心配していたり、自分や周りの人にイライラしていたり、時間に追われていたりするのを教えてくれていたりします。病気は体からの愛のメッセージかもしれません。うつだけでなく、癌やリウマチ、アトピーなどの体の病気の人にも同じメッセージを体が発信してくれていたりします。

病気を薬で抑えて日常生活を維持するより、自分の性格や生き方、働き方、身近な人間関係を見直して、辛いところをラクにしていくことを提案しています。左脳的な理解・納得・分析をゆるめて、右脳的な感動・感謝・感激を想い出して、自分に素直に、悦びに生き始めるチャンスかもしれません。再び症状がでてきたときに、再発と捉えると、受診、お薬コース。症状が出るたびに、何度でも、いつでも、自分の頑張りすぎ、悩みすぎ、イライラしすぎをラクに変えていきませんか。自分を変えなくちゃいけないだと修行コースになるので、自分を苦しめる考え方だけ、自分をラクにする考え方に変えていきましょう。


自分の人生の主役になる

日常生活や人間関係の悩みで病気になった人の中には、“どうしたらいいか”、“周りがどう思うか”で生きている人がいたりします。自分の人生の主人公は自分がお勧め。まずは「自分がどうしたいか」と問いかけてみて。このアンテナがたつと、情報の捉え方が変わり、自分の人生を自分で選び直し始める人がいます。人それぞれ色々な考え方があるので、相手の考えは相手が決めるけれど、自分の考えは自分で決めることがお勧めです。ひとつのことに対して見方や考え方を変えるだけで、自分自身の心の状態も180度変わります。

相手や状況の変化によって気持ちがラクになることもありますが、対症療法かもしれません。周囲の変化(環境調整)はプラスアルファで、まずは自分の思考パターンをラクに変えていくことがお勧めです。そして、現状、現実に一度満足してみると、世界は変わるかも。


判断基準は“自分の喜び”で!?

世の中には、現状に満足することを良しとしない人や、ラクすること、逃げることなどを禁じ手にする人もいますが、自分がしんどいときや、自分は我慢できても、素直なお子さんたちが症状を出してくれるときは、今、ここの自分、ありのまま、あるがまま、我がままの自分に満足してしまうことがお勧めです。むしろ、そこに解決策がある可能性も。自分が“嬉しい”か、“幸せ”かどうかで選び直し始めると、ステキな生き方が始まるかもしれません。これは何も特別な生き方や新たに学ぶ生き方でなく、生まれてきたとき、赤ちゃんのときに実践していたこと。皆、体は覚えています。最初は何が嬉しいのか分からないと言う人もいますが、それは頭で考えているから。

まずは、何が食べたいのか、あるいは、食べたくないのか、何時に寝たいのか寝たくないのか、お風呂に入りたいのか入りたくないのか、そうした身近なことから自分で選びながら、やがては仕事やパートナーも選び直してしまうのもアリかもしれません。


無理して頑張らず、悦びに生きよう

休みたい時は罪悪感なく休み、何かしたくなったら動き出してみましょう。元気がでないときは元気が出ないのが自然です。何もしたいことがないときに元気だけだそうとするのは、薬の治療と同じ考え方だったりします。また、“普通”というありえない基準を目指そうとしたり、“自分は普通でない”と思い込んだりすると苦しくなります。その人の理想、普通だと思っているペースが、オーバーペース気味の人もいます。また、やりたくないことはやらない選択もアリです。

人生に正解はないので、止めるのも、続けるのも、喜びで選びましょう。けれど、止めるか、続けるかの選択肢だけで選ぶと、同じ状況が起きることもあるので、「自分がやりたいことをやってるか?」と自分に問いかけてみて、無限の可能性の中から選んでいきましょう。自分を信じるも疑うも、悦びの選択を。「どうやって自分を信じるのか」や、「自分を信じられるのだろうか」と、頭で考えるのはもったいないです。自信がないことに気付いたら、チャンス。その都度、自分を信じるのか、疑うのかを何度でも選び直していきましょう。

自分を信じながら、自分を愛しながら、自分の人生を何度でも、いつでも、選び直していきませんか?生まれてきたときに、やっていたように。

取材協力・・・薬を使わない精神科医 宮島賢也さん

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