飛び跳ねる

何気なくテレビを見ていた時、何かの試合に勝って飛び跳ねて喜んでいる大人の姿をみて、ふと思いました。私が最後に飛び跳ねて喜んだのはいつだっただろうか。
スポーツは苦手だし、勝負事にもおおよそ興味のない私だから、「ヤッター!」と跳ねるほど喜ぶなんて、せいぜい年末のガラポン抽選で景品が当たった時くらいだろうと思う。けれど、欲しい景品が当たった記憶は、ない。
そう思うとうっすら寂しくなってきたので、無理にでも飛び跳ねてみるのはどうだろうかと思いつきました。
試してみると、重力に逆らって跳ぶ行為は、思ったよりエネルギーを使うことがわかり、挫折。ではスキップはどうか? スキップの方が断然楽しそうではないか。部屋の中の移動をスキップにしてみる。不自然さばかりが際立って、続けられない。
子どもの頃は、自然に飛び跳ねて嬉しさを表現していたはずなのに、いつからこうなってしまったのだろう。
大人になっても、いくつになっても、心から湧き上がる喜びで自然に飛び跳ねられたらハッピーだと思うのに……。
どうしたら?
私は会いたかった人に会えたとき、喜んで跳べそうな気がします。だから、これからの人生では好きな人にたくさん会いに行きたいと思っています。
あなたが跳び上がるほど嬉しいことは、なんですか?
文 中村幸代






