今日から始めるビフィズス菌習慣

「My Favorite Things」は、いま、話題にしたい人・もの・コトを音楽プロデューサーの中脇雅裕がご紹介させていただきます。
今回は「今日から始めるビフィズス菌習慣」のお話です。
ビフィズス菌ってどんな菌
寒さに忙しさに、何かと体調がゆらぎやすい冬の季節。そんなときこそ“腸から整える”発想でケアしてみませんか? 腸内の善玉菌を代表する「ビフィズス菌」は、便通や免疫、さらには睡眠や肌の調子にも関わる心強い味方。まずは、その基本と働きについてお伝えしていきましょう。
12月2日は「ビフィズス菌の日」です。
これは1890年12月2日、フランスの小児科医アンリ・ティシェ氏が、生物学会でビフィズス菌の発見を発表した出来事にちなみ、ビフィズス菌入りヨーグルトなどの製造・販売を手掛ける江崎グリコ株式会社によって制定されました。
善玉菌の代表的存在として知られるビフィズス菌の魅力を発信し、健康な腸を維持してもらうことが目的で、日本記念日協会にも正式に登録されています。
ビフィズス菌は、腸内の善玉菌の代表格で、私たちが普段食べている発酵食品や乳製品の中にも多く含まれています。しばしば乳酸菌と混同されますが、実は似て非なる存在、別の種類の微生物なのです。
では次に、ビフィズス菌の健康効果を具体的にみていきましょう。
・腸内環境の整備
ビフィズス菌は、酢酸をつくることで腸を弱酸性に保ち、悪玉菌の増殖を防ぎます。その結果、便通改善やお腹の張り解消・腸内ガスの抑制などにも繋がります。
・免疫力アップ
腸のバリア機能を高め、風邪・花粉症・感染症の予防に役立つとされています。また、“脳腸相関”の研究では、ビフィズス菌を摂ることでストレス耐性・睡眠の質・肌荒れの改善も確認されています。
どう摂る?どう育てる?ー実践のコツ
このビフィズス菌、取り入れ方にもコツがあります。
ビフィズス菌は酸素に弱いため、生きたまま腸に届く工夫がされた食品を摂るのがポイント。選ぶときは、“腸に届くビフィズス菌入り”と記載のあるものを選んでくださいね。
また、ヨーグルト状だけでなく、液体状の発酵乳や乳酸菌飲料などもあります。飲みやすく、朝食やおやつ代わりに取り入れやすいのも魅力ですね。継続して摂ることで、腸内で善玉菌が定着しやすくなります。
また、味噌やぬか漬け、チーズなど、自然発酵の食品には乳酸菌や酵母とともに、ビフィズス菌が共生していることがあります。これらは直接“菌を摂る”というより、腸内のビフィズス菌が育ちやすい環境を整えてくれる食材です。
また、ビフィズス菌は直接摂ることだけでなく、育てることもとても大切です。
ビフィズス菌を育てるためには、プレバイオティクスと呼ばれる食物繊維やオリゴ糖を一緒に摂ることが有効。水溶性食物繊維を含む、ごぼう・玉ねぎ・きなこ・海藻類や、オリゴ糖を含む、バナナ・はちみつ・豆類などを一緒に摂ると、腸の中でこれらがエサとなり、ビフィズス菌が元気に増えていきます。
これらの食材は、毎日少しずつ、継続的に摂りましょう。一度にたくさん摂るより、日々の習慣にすることで腸内バランスが安定します。
おすすめの摂取タイミングは食後。胃酸が薄まり、菌が生きたまま腸まで届きやすくなります。
また、冷たいままより常温に近い状態で摂るとより効果的です。
“菌を摂る・育てる・守る”を意識して、ビフィズス菌をうまく使い、健やかさを維持していきましょう
"My Favorite Things" 中脇雅裕 Masahiro Nakawaki

大学在学中より、多くのTV・ラジオのCM音楽を制作。
大学卒業後、財団法人ヤマハ音楽振興会にてポピュラー音楽指導ディレクターとして音楽教育法の研究および講師の研修を担当。
その後、東京に居を移しレコーディングディレクターとして数々のアーティストの音楽制作を手がける。
今までに制作に携わったアーティストはCAPSULE,Perfume,きゃりーぱみゅぱみゅ,三戸なつめ,近藤夏子,Jungle Smile,手嶌葵,古澤巌,中村幸代などジャンルを問わず多岐に渡る。
その他に、映画、CM、各種イベントなどの音楽制作はもとより、イベントプランニング、執筆活動、講演、ラジオDJなどその活動は幅広い。
音楽教育の経験とメンタルコーチングの知識を生かした講演、研修、個人コーチングも行っており現在、サウンド&レコーディング・マガジンに「音楽クリエイターのためのイメージ・トレーニング!」を連載中。
◆オフィシャルウェブサイト http://nakawaki.com/


