おやつは、心と体の捕食

「My Favorite Things」は、いま、話題にしたい人・もの・コトをシンガーの澤由紀江がご紹介させていただきます。

今回は「おやつは、心と体の捕食」についてのお話です。

おやつを味方にする考え方

「おやつ」と聞くと、つい甘いご褒美や、少し罪悪感のあるものを思い浮かべるかもしれません。けれど本来、間食は不足した栄養やエネルギーを補い、心をほっとゆるめてくれるもの。
今回は8月2日の「おやつの日」にちなんで、我慢せずに上手に間食を楽しむ方法を考えてみましょう。


8月2日は「おやつの日」。「8と2」の数字の語呂合わせから生まれた記念日です。 “おやつ”と聞くと、「太りそう」「我慢したほうがいいもの」というイメージがありませんか? でも、間食は摂り方によっては、体や心を助けてくれる“補食(ほしょく)”にもなるのです。

そもそも人は、なぜ間食をしたくなるのでしょうか。 空腹の状態が長く続くと血糖値が下がり、集中力の低下やイライラにつながりやすくなりますが、夏は特に、暑さで食事量が減ったり、汗でエネルギーを消耗したりして思った以上に体が疲れているもの。そんなとき、間食は足りない栄養やエネルギーを補う大切な役割を果たしてくれるのです。

おすすめは、体にやさしい間食です。おやつ選びは、“甘さ”ではなく“栄養”を意識しましょう。 例えば、ナッツ類はビタミンEやマグネシウムが豊富で、少量でも食べ応えがあります。高カカオのチョコレートと合わせれば、さらに満足感が得られますね。また、チーズやヨーグルトなら、たんぱく質やカルシウムも手軽に補給できます。

ほかにも、食物繊維が多くて腹持ちの良い「さつまいも」もいいですね。冬はホカホカの焼き芋にして、夏はひんやり冷やして食べるのが人気です。そして、今が旬の桃やキウイ、バナナなどの果物はビタミンやカリウムの補給になりますし、そのやさしい甘さは心まで満たしてくれるでしょう。

一方で、だらだらと食べ続けたり、夜遅くに食べる習慣は、血糖値を急上昇させ、疲れやすくなったり、脂肪の蓄積につながってしまうため要注意!  間食にベストなタイミングは、午後2時から3時頃です。この時間帯は、一日の中で最も脂肪をため込みにくいといわれています。また、夕食前に少量のおやつをいただいておくことで、夜ごはんの食べすぎ防止にもつながります。

心を満たすおやつ時間を大切に

おやつを食べることに、つい罪悪感を感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。ですが、大切なのは、選び方と食べ方です。おやつを食べたいと感じるのは、空腹だけではなく、脳の疲労やストレスが関係していることも多いのです。我慢しすぎてストレスをためてしまうより、その「食べたい気持ち」と上手に付き合う方法を試してみてください。

おやつの食べ過ぎを防ぐには、まず「温かい飲み物」で気分を落ち着かせるのがおすすめ。胃腸が温まることで副交感神経が優位になり、食べたい気持ちの勢いが少し静まることがあります。お気に入りのハーブティーなどを選べば、その香りでもリラックスできそうですね。

また、無性に甘いものが食べたいときは、脳が休みたいサインかもしれません。そんなときは、一度目を閉じて深呼吸をしてみたり、軽く伸びをしたりして、気持ちを切り替えてみましょう。

それでもまだ食べたい気持ちが強いときは、ほんの15分だけ待ってみてください。この間に歯磨きをしてみたり、少しお散歩をしてみたり……。食欲の波は意外と短いもので、15分ほど経つと、そのピークが自然と落ち着いてくるのを感じるはずです。

おやつには、栄養を補うだけでなく、リラックス効果や気分転換といった、心への大切な役割もあります。お気に入りのお茶と一緒に、ほんの少し甘いものを味わう時間。それだけでも、忙しい毎日の中で、心をふんわりとゆるめる愛おしい時間になるのではないでしょうか。