1月 

2012年がスタートしました。お正月と言えば思い浮かぶものは様々にありますが、お正月や節句、季節の行事など、日本の〝ハレの日″には欠かせない食材の一つ、「お餅」。お餅は古くから神様の食べ物、また神様が宿るものとして神聖に扱われてきました。
お正月にお餅を食べるようになったのは、平安時代。当時「歯固めの儀」と呼ばれる、健康と長寿を願う行事があり、それが始まりだとされています。そして、一年を幸せにしてくれる「年神様」にお供えするために「鏡餅」が作られるようになり、人々はその「お下がり」を頂き、年神様の力が宿った鏡餅を食べることで一年間の幸せを祈願してきたのだそうです。
お供えをした鏡餅を頂くのを「鏡開き」と呼び、鏡開きをする日は地方によって様々ですが一般的には年神様が訪れると言われている7日までの期間を「松の内」と呼び、鏡餅を下すのは松の内が明けた11日以降。鏡餅を頂く時は、包丁などの刃物は使わずに、木槌などで割って頂きます。
お餅を使った代表的なお正月の料理と言えば「お雑煮」。関東では出汁を使った透明なお雑煮で角餅が主に使われ、関西ではお味噌を使ったお雑煮が一般的で丸餅が主流となっています。お雑煮に入れる具はその土地で採れた食材が中心となっているので、秋田では山菜やきのこ類を入れたり、新潟では鮭やイクラ、広島ではハマグリや鰤を入れたりと、その土地ならではの個性があるのも魅力の一つ。地域やご家庭ごとで受け継がれている味を大切にする、日本の温かい食文化の一つですね。
お正月やハレの日に食べることの多いお餅。最近では保存の効く包装餅が一般的になり、一年中美味しいお餅が食べられるようになりました。お餅は、蒸したお米をついてつぶし、固めた後、更に煮たり焼いたりして調理するので、とても消化の良い食材です。また、ご飯100gのカロリーが168キロカロリーなのに対し、お餅は235キロカロリー。少しの量で多くのエネルギーを摂取することが出来て、腹持ちが良いのも特徴です。また、エネルギーの基となる糖質である炭水化物も、ご飯と比べると35%多く含まれているので運動前やあまり食欲がない時に等にもぴったりですね。
元々お米から作られているので、ご飯同様、どんな食材とも相性が良く、色々な調理方法が楽しめます。定番のお汁粉、きな粉餅、磯辺焼きなどの他にも、ケチャップとチーズを乗せてトースターで焼いた「餅ピザ」や、お野菜やお肉と一緒にホワイトソースで煮込んで焼いた「餅グラタン」などにもアレンジ可能。納豆やキムチなどを乗せて食べたり、オムレツに入れたり、揚げ出し豆腐風に揚げたり、大根おろしや明太子との相性も抜群です。お正月を過ぎて残ってしまったお餅も色々な調理方法でひと手間加えて、最後までおいしく頂きたいですね。
それぞれの地域やご家庭ごとに受け継がれてきた、おせち料理やお雑煮を囲んで、家族や友人と迎えた2012年が、より素晴らしい一年となりますように。
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