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世界最小のカエルが発見された。
発表された1月の米科学誌「PLoS ONE」によると、大きさは鉛筆の太さぐらいの7.7ミリ。カエル界のみならず脊椎動物の世界でも最小だという。この小さなカエルが発見されたところが、南太平洋にあるパプアニューギニアである。この国の熱帯雨林は、広さでは負けるがジャングルの濃さではブラジルのアマゾンをもしのぐ。発見されていない希少動植物の宝庫といわれ、まだ外界と一度も接触していない部族すら存在すると言われるほどの深い密林が広がる。
十数年前、このジャングルの国にいた頃、東部山岳地帯の奥地で、保健分野のボランティアとして活動するひとりのスウェーデン人女性に出会った。ただ、当時のパプアニューギニアは、世界有数の物騒な国のひとつで、強盗や窃盗にくわえて、強姦等の性犯罪が多いことがとくに有名であった。在留外国人のなかでは女性の独立家屋での暮らしは「無謀」と認識されていた。そんな状況のなかでの、女性の独り暮らしである。それもジャングルのなかで。それもエイリアンに立ち向かうシガニー・ウィーバーのようなタイプではなく、見た目は華奢な20代の女性である。まさに、新種のカエルを見つけた気分である。小さくともジャンプ力抜群の。
「村の人や仕事仲間が隣近所に住んでいるから、だいじょうぶ。」
こちらの心配に彼女は余裕の笑顔で答えるが、よくも身の危険を承知の上でこの地を選んだものである。
「安全でないことはわかっているけど、人が本当にやるべきことはリスクを超えたところにあると思うの」
アッパレなり。崇高なる志と度胸。それに隠し味として「働くうえで男女の差があるべきでない」という公平性。男女平等先進国スウェーデンの矜持、ここにあり。
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欧米社会の多くでは、女性がのびのびと仕事をし、妊娠し、子どもをもちながら働いている。男女同権の考えのもとにした各種社会制度の整備や家政婦業の普及などがそれを支えるが、まずなんと言っても働く女性に対して社会全体がバッチリ理解を示していることが大きい。ここブラジルでも、企業は既婚女性を積極的に採用し、子どもの都合で休む女性がいても、何も言わないところが多い。むしろ好意的にバックアップしているようなところもある。「子どもが熱をだしたから」、「子どもを迎えにいかないといけないから」は、仕事を途中で離れる場合の理由として大いにアリ。その背景にあるのは、家族を価値観の中心にすえていることだけでなく、女性が働きやすい環境をつくることが、すなわち安定した経済成長や少子化対策も含め社会全体のメリットになるという考え方だ。
他方、日本はどうだろう。国会議員に占める女性の割合をみると、日本は11.3%(2011年)で、186カ国中121位。ちなみに、スウェーデンは45%の第1位。男女平等の度合いを測るモノサシとして、このデータの適性を疑問視する声もあるようだが、実態としてこれぐらいの差はあるのでは?
青山計一(あおやまけいいち)
1964年生まれ。20年以上世界各国で生活し、現在ブラジルに暮らす。
「喫茶みどり―ブラジル支店―」では、文化・生物・社会など、様々な「多様性」をテーマに、海外の生活情報をお届けします。
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